Vol. XI, No. 69 平成十七年六月十三日

靖国問題で、日本は重大な危機に入りつつある。八月十五日の 決着に向けて、秒読みがつづいている。総理の手の内を推理してみよう。

先ず、客観的に如何なる収拾の方途があるのか。岡崎久彦は、 私と基本的に同じ態度だが、「再び時間が治癒してくれるのを待つしかないと 思う」という。[1] このまま突っぱねていれば、中国が疲れて、或いは飽きて 、忘れてくれるだろうというのだ。

つまり、外務省はお手上げなのだろう。私は、そう簡単に問屋 がおろさないと判断する。中国にとって、この問題は余りにジュウシーで美味 しい。食いついたら離さないだろう。・・・・・


[1] 「教科書問題に火をつけた日本国内の人々を非難する」、中央公論、2005 年6月、183頁。


中国にとって何がそんなに美味しいのか?
アメリカが鍵を握るこの続きはこちらから!

http://www.tkataoka.com/order/order.html