靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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総理は負けるべくして負けた。私はそう思って疑わない。例えば「格差」の 問題だ。格差は小沢にとって棚から牡丹餅だった。野党は責任がないから、バ ラマキを公約できる。そして小沢のバラマキは酷いものだった。児童手当、農 家への収入補填、年金を国庫負担とする提案、等々。しかし安倍は、この詐欺 を突かない。その代わりに、「再チャレンジ」を提案した。これは格差を認め て、小沢を支持することだ。終盤での安倍は、候補者の名前を連呼していた。 うぐいす嬢になったのである。
大新聞の全て(朝日、読売、日経、産経、毎日、東京)が自民党の過半数割 れを予告している。例え自民が衆院の三分の二を押さえていても、予算を除い ては参議院の多数派との妥協なしで法案は通らない。自民は安倍を擁護して危 機が過ぎるまで待つべきでない。安倍は宰相の器でないのだ。彼が年金問題の 責任を取るというのだから、それで決着するべきだ。小泉を後継に指名して、 改憲への道を繋いでおくべきだ。
昨夜、NHKで鹿児島における安倍晋三の選挙演説を聞いた。 未だにタドタドしいが、かなりの進歩である。終盤戦における「雄たけ び」には届かないが、説得力が出てきた。小沢に政権を取られる可能性 に直面して、安倍はアゴを出して走り始めたのだ。経済競争の不可欠な こと。日米関係が大事なこと。改革が好景気をもたらすこと。全ての点 でメッセージは正しい。80点だ。
憲法改正が参院選挙の争点となるはずだったが、内閣の不手際で年金 選挙になってしまった。自民党が過半数を取れないと、改憲は更に遠ざかるだ ろう。改憲が挫折すれば最終的な没落が待っていることに日本人は無知である。
次に引用するのはスリーネーションズリサーチの植草一秀氏による参議院選 挙の予測である。優れているので、引用する。彼はフーバー研究所のフェロー として二年ほど留学し、私の同僚であった。
「ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立つ」とはドイツの哲人ヘーゲルの格言だ。ミネルヴァの梟とは哲学の知恵を指す。文明の持つ深遠な意味を解読するような知恵は、文明の最盛期にではなく、日暮れになって生まれる、というのだ。久間発言を糾弾する轟々たる嵐を目撃して、私はこの格言を思い出した。
ブッシュ政権は、核問題に関する米朝協議から日本を外したことが判明した。拉致問題を解決するために、ブッシュは、日本政府が「拉致問題」の範囲を定義し、北朝鮮から何を求めるのかを確定せよと要請していた。しかし安倍総理は回答を事実上拒否したものと見える。ここで見切り発車になったのだ。
安倍内閣は就任早々、慰安婦問題に関する日本政府の公式見解である、村山内閣の河野洋平官房長官の発言を再確認した。つまり安倍も謝罪したのだ。と ころが、その直後に、河野談話について、「(談話発表までに)政府が発見した資料の中には、軍や官憲による、いわゆる強制連行を直接示すような記述は見あたらなかった」と総理が指摘した。
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