片岡鉄哉のアメリカ通信

Vol. XII, No. 10 平成十八年一月二十七日

  • 英語とパングリッシュの氾濫
  • 日本語を(日本橋と同時に)浄化しよう

「民主主義の国では老人が子供の真似をする」とプラトンがいう。昔からそうだったのか、と思う。日本の役所が誇りと襟度を失ってからしばらく経つ。職安が「ハロー・ワーク」になり、旧電電公社(NTT)には「でんぽっぽ」というのがある。これは電報のことだ。


「民主主義の国では老人が子供の真似をする」
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Vol. XII, No. 8 平成十八年一月二十六日

  • 「貧乏人は郵便局を心の糧に
  • 郵貯で食え!」
  • 株を「錬金術」と教える残酷さ

ホリエモン事件を契機に、国会とメディアが垂れ流した教訓は、「株はアメリカ式の錬金術だ、マネーゲームだ」「改革は二極社会への原動力だ」ということらしい。野中広務の高笑いが聞こえるではないか。彼は小沢一郎を「悪魔だ、アメリカのスパイだ」と公言。竹中平蔵を「バッジのない学者が二つの大臣を兼ねて、日本のことを考えているのかアメリカのことを考えているのか。公的資金を入れた銀行をハゲタカのように外国資本が買う」[1] と嘯いた。野中の基調演説を、抵抗勢力、民主党、朝日が撒布・放送しているというのが国会の動きだ。貧乏人が学習したことは、「株、ハゲタカ、投資は怖い」ということだ。彼らはますます郵貯とたんす預金というゼロ金利に追い込まれて貧乏になる。哀れなものだ。


本当に保守すべきは何なのか?

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Vol. XII, No. 7 平成十八年一月二十一日

  • 小泉の刺客に対する報復か
  • インサイダートレーディングか
  • ライブドア騒動

・・・・・・

・・・日本の資本主義とは、適当な金儲けを適宜に追及することだ。会計士の資本主義だ。・・・

・・・・・・


日本の抱える本当の問題とは・・・?
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Vol. XII, No. 6 平成十八年一月二十日

  • これを見よ、ジャーナルが台湾を貶す
  • ライス国務省の意向を反映
  • 小泉政権も対中で後退か
  • Chen Shui-bian's Last Hurrah 「陳水扁の最後の雄叫び」、ジャーナル[1]

本誌は一月十三日号で「パックスアメリカナの斜陽」と報じたが、正しかったようだ。ジャーナルは共和党支持の保守系大新聞で、ブッシュ政権の政策を正確に反映するが、十九日、台湾の陳水扁総統を貶す社説を掲げた。以下は抜粋。


身動きが取れないアメリカの隙を突き動く中国。
ウォールストリートジャーナル紙の記事の背景にあるのは・・・?

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Vol. XII, No. 4 平成十八年一月十三日

  • 日本をジリ貧に追い込む中国
  • 台湾と北朝鮮問題で
  • パックスアメリカナの斜陽

一週間ほどスタンフォードに旅をして帰国した。或るCIA高官と話をする機会があり、彼が指摘した。(1)米国の財政赤字は膨大なものとなり、ブッシュ政権とFRB(連邦準備銀行)はドルの平価切下げをする可能性が高い。(2)台湾と北朝鮮の問題について、中国政府は着々と立場を強めており、日本とブッシュはジリ貧に追い込まれている。昨年12月24日(151号)、私は指摘した。「『日本を真珠湾攻撃に追い込め』・春曉ガス田で中国の謀略は狡猾・交渉拒否して実力行使(生産)開始」。最も大事なポイントは、中国が政治的に勝利をおさめていることだ。中国が台湾上陸作戦をやってくれれば、日本もブッシュも無視できない。しかし「話し合いで統一せよ」というのがブッシュの政策であり、今や話し合いの統一が視野に入ってきたのだ。ブッシュの政策が成功しているのだ。


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Vol. XII, No. 3 平成十八年一月七日

  • 読者からの便り

年頭の第一号で、いささか過激なことを書いた。「平和主義というのは、動物としての命の安全が全ての価値に優先するという発想だ。卑しいものだ。従って、日本は戦争の火中に巻き込まれることで、命を賭けても守るに値する価値を再発見するのだ」と。

そうしたら或る名門校の教授が賛同してくださった。嬉しかった。ここに彼の便りを再録する。

Subject: Re: 片岡鉄哉のアメリカ通信【Vol. XII, No. 1】
明けましておめでとうございます。
  昨年はたいへんな年でした。とりあえず祖国は危機を脱したようです。

しかし、「聖なるもの」(=先生の「正義」)をもたない国家は、構造的な危うさを抱えつづける、と思われます。そのために生きるもの、それによって少年たちが自分の欲動を乗り超える価値はどこにあるのか?自由も民主主義も、すでにそれを持ってしまった人々にとっては、そのために命をかけるほどの聖なる価値の輝きはもはや含まれていません。むしろ、その価値の名によって卑怯とエゴイズムが正当化されるのが落ちです。

  自由と民主主義という教義は、ともすれば個々下々の「欲動」を聖なる祭壇に祀りあげる倒錯したポテンシャルを内蔵している、とみるべきでしょう。宅間守のような化け物たちが人権の陰に隠れ、人権派の弁護士や精神科医がなぜ殺人者の肩をもつのか?そういえば10年ほどまえに麻原の弁護を買って出た遠藤とかいういかれぽんちの弁護士がいましたね。フランス革命でせっかく掲げられた聖なる人権は、いまやまさに弱者の利権に成り下がってしましました。

  アメリカが比較的まだ健全なのは、他者の自由のために戦う戦士を英雄として称える気風をもつからだ、と思われます。イラクでの戦死を知らされた南部の黒人の母が、「息子が戦って犠牲になったから、私たちがこうして生きていられる」とテレビカメラの前でつぶやいていました。independentceの精神とは、まさにprotesting parasite根性の否定の上に立つ精神なのでしょう。

  日本人の多くは、平和と反映を享受できるのは「男たちが戦うことをやめたからだ」といまなお思い込んでいるようです。WGIPによって確かに日本人は洗脳されたのです。日本人は敗戦と同時に死者との絆を失った、捨ててしまったのです。戦死者と事故死者の軽重の見極めもつかなくなったのです。もらった自由と民主主義は、これほど広範に国家と文明の背骨を溶かすのですね。

  この間の温泉ガス事故、鉄道事故と(遠くは九ちゃんの日航機事故あたりから始まったようが気がします)、情緒過熱の事故報道ぶりにいらだちを感じるのはぼくだけでしょうか。命の尊さ、だけを祭り上げると、戦死者も事故死者も区別がつかなくなるようです。世界にはもっともっと重大が死がたくさんあるのに・・・そのための取材と報道に時間とお金と情熱を注ぐべきだ、と思うのですが・・・。

  プロパラ・ウィルスとはおそろしいものです。50年かけてこんなにじっくり蝕んでくるのですから。メディア記者・ジャーナリストと学者・物書きの頭がすっかりいかれてしまいました。

  先生のおっしゃるように、戦争(できれば小競り合いのワクチン程度のもの)が起これば、日本中目が覚めてみんな飛び起きるでしょう。靖国でじらされて引く引けなくなった中国の赤色軍国主義者がいずれ事を起こすような気がします。そのときまでに、なんとか仕事を仕上げて、「考える道具」として役にたつものを若者たちに手渡しておききたい、とおもいます。

  よい年になりますように。

(筆者は、多忙なので誤植のままで発表しても可という承諾を下さった。)


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Vol. XII, No. 2 平成十八年一月三日

  • 「ものすごい剣士の勘」
  • 屋山太郎の小泉論[1]
  • 内政はこれでいいが外交は?

「小泉さんはものすごく勘がいいから、○X式に回答する試験だったら、七、八十点とれる。だけど、小論文形式だと答が書けない。つまり、なぜ○なのか、或いはXなのかが説明できないんですね。靖国神社参拝も含めてあらゆる問題で、説明が足りない。結果オーライが多いですね。・・・・・・


[1] 「新国策」、1・1・06。


長年、小泉総理と付き合ってきた屋山太郎氏の小泉論。対する片岡鉄哉のコメント。
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Vol. XII, No. 1 平成十八年一月元旦

  • 社会学的に見た日本問題
  • 元旦に思う

元旦早々から、またもや朝日に挑発された。「日本人よ、カワイイ民族になれ」というのだ。朝日の挑発に乗るほど、はしたない自分だとは思わない。ただ話しの入り口に使うことにする。先ず記事の紹介から。

・・・・中略・・・・

  • 岐路に立つ日本

今、日本は岐路に立っている。朝日が描くのは一つの行く手だ。小子化、老齢化、国民総生産の減少、平和主義の疾患、犯罪の増加、教育の荒廃で、日本が売れるものはアニメと子供のファッションくらいになる。「カワイイ国家日本」だ。他国に好かれるために「日本を『弱い』と示す」。中国や韓国に媚を売れば仲良しになれるというのだ。

もう一つの道は、小泉純一郎がいささか危なげではあるが、日本をひっぱろうとしている道だ。私は躊躇なしに小泉の道を選ぶ。これ以外に選択はない。その理由は、平和主義の基本的な誤謬にある。

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