片岡鉄哉のアメリカ通信

Vol. XI, No. 143 平成十七年十一月二十九日

  • 「イラク人の、アメリカ人による、イラク人のための占領」
  • Occupation of the (Iraqi) people, by the (American) people and for the (Iraqi) people shall perish next year?

これはリンカン大統領が、南北戦争の激戦場、ゲティスバーグで行った有名な演説――「人民の、人民による、人民のための政府」――をもじったものだ。しかし、このジョークがぴったりくるというのがイラク戦争の実情である。つまり、ブッシュ政権は、イラクの失態を取り繕うために、イラク人自身の利益に訴えて、安定政権の誕生が早ければ早いほど米軍占領が終結すると公言している。今日のタイムズは、12月15日選挙の結果、イラク政府が撤退を要求すれば、アメリカはそれに従うだろうと示唆している。


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Vol. XI, No. 142 平成上七年十一月二十六日

  • イラク反戦運動の第一波は撃退
  • 「本音を語れ」と共和党の基礎票
  • ブッシュは正面突破を放棄せず

ブッシュの問題はイラク戦争について、胸襟を開いて、本音をぶっつけていないことだ。だが、反戦運動が高まったので、共和党の基礎票の中からも「本音を語れ」という声が出てきた。反戦運動は議会の票決で敗退したが、討論は次の段階に入りそうだ。アメリカの世論形成の過程は、波乱万丈で面白いことこの上ない。山場は来年の中間選挙であり、タイムズは一方で反戦をけしかけるが、他方では火消しもやる。角栄のいう「マッチポンプ」だ。ブッシュが語るべき「本音」は三つある。


窮地のブッシュに起死回生の方策がある!?
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Vol. XI, No. 141 平成十七年十一月二十二日

  • 永遠に変わらない熊の「露助君」
  • ブッシュへの仇を日本に返す
  • 古典的勢力均衡で生きる皇帝プーチン

プーチンが何の目的で日本訪問まで踏み込んだのかは不可解だ。北方領土に対する回答が「ニェット」であることは事前に決まっていた。ひょっとすると、森嘉郎あたりが、点数稼ぎのために「ともかく来てくれ」と泣き込んだのか。古い日本では、ロシアは「熊」或いは「露助」と呼ばれた。熊はかなりの「善人」で、間が抜けている。しかし怒ると怖い。プーチンはこの範疇を出ていない。古典的な勢力均衡だ。

プーチンは国内で着々と独裁者の地位を築いている。ホドルコフスキーという、若いユダヤの超富豪をいかさま裁判で投獄し、次に反対派の拠点だった州知事たちを、選挙法改正で骨抜きにした。だから「国内世論が領土の譲歩を許さない」というのは真実でない。

彼がやっていることは、ブッシュへの仇を日本に返すことだ。国際関係にはヒエラルキー(上下の序列)がある。・・・・・・・


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Vol. XI, No. 140 平成十七年十一月十七日

  • 政府財投なしで景気を良くする方法
  • 村上ファンド社長の語録

村上ファンド社長の語録から、政府財投なしで景気を良くする方法を解説した この続き。
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Vol. XI, No. 139 平成十七年十一月十六日

  • イラク放棄に傾く米民主党
  • 再建は自己保存本能に訴える
  • イスラエル・中東の将来は無視
  • 超党派外交は完全に崩壊

米民主党は、07年末までにイラクを放棄する案に傾斜しており、タイムズ・コラムニストのニコラス・クリストフを代弁者に使って観測気球をあげた。[1]この案が大当たりとなれば、来年の中間選挙、08年の大統領選挙で票が稼げる。このリベラル集団はそれ以外には関心がないようだ。ブッシュに密着して、中国と紛争する小泉ニッポンは、民主党政権にとっていいカモになりそうだ。日本は慎重な自主外交傾斜に舵をとらざるを得ない。イラク自衛隊撤収が一例だ。


外交が政争になってしまったアメリカの行く末は?
このまま親中の米・民主党が政権をとった時、日本はどうなる?
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Vol. XI, No. 138 平成十七年十一月十二日

  • 勘は良かったが的外れ
  • 本誌の予告
  • 首相の狙いはイラク撤収だった

私の勘は悪くなかった。最近、総理の対米抵抗が目に見えて強くなってきたのを察知し、何かが起きる前兆と判断したのはアメ通だけだ。しかし、翌日、官邸が発表したのはイラク自衛隊撤収だった。私は、総理の派兵に対する抵抗は手段であり、目的は安保理常任理事国入りだと判断したが、彼にとって派兵反対そのものが目的だった。だが、何かが起きるという勘ぐりは正しかった。


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Vol. XI, No. 137 平成十七年十一月十日

  • ブッシュに反抗する小泉
  • 京都会談・駆け引きへの布石か
  • 狙うのは安保理での昇格
    前号で、最近の小泉首相が、目に見えてブッシュに反抗するようになったことを指摘しておいた。イラク派兵、普天間の移転、牛肉輸入などである。これは巧みに仕組まれた布石である可能性がある。京都会談で何かデカイ取り引きをするのでないか.
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Vol. XI, No. 136 平成十七年十一月十日

  • 日本独立への第一歩
  • 「米軍再編」で米軍は日韓から撤退
  • 中国・北朝鮮は日米共同責任

普天間の基地移転が決着し、ワシントンで2プラス2会合が終わって、日本は独立への第一歩を歩み始めた。荘厳な儀式が欲しいが、文句はいうまい。ドイツのコール首相が湾岸戦争の直後に成し遂げた改革が、十五年遅れて日本で動き始めた。おめでとうといいたい。

米軍再編成という概念が日本の独立を意味することは本誌が誰より早く指摘してきた。朝日は、これで日本はアメリカのいうなりになるなどと戯言を吐いているが、在韓・在日の米戦闘部隊が夫々半減することの意味が見えないのだ。


東アジア情勢はこれを期に激変する!?
「米軍再編」の真の意味を詳解するこの続きは、 コチラから!

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Vol. XI, No. 135 平成十七年十一月六日

  • 総理、超党派で国立追悼施設を推進
  • 信長の比叡山延暦寺やきうちに類似
  • 頑固な靖国宮司に分祀を呑ませる脅しか?

一週間、スタンフォードへ旅をする間に、靖国神社を骨抜きにする動きが出てきた。総理の盟友、山崎拓が公明、民主を抱きこんで国立追悼施設の推進を始めた。これは総理の差し金だ。実現すれば、靖国神社はお終いである。頑固な宮司は、相手が織田信長だということに無知なのだ。東条分祀を拒絶すれば、必ず追悼施設になるという理の当然が見えないのだ。しかし待てよ。小泉信長は、比叡山延暦寺の焼き討ちという脅しをかけて、東条分祀を呑ませることを狙っている可能性がある。この「信長」の戦略的機動性は図抜けている。レヴァイアサン(怪獣)級だ。


『国立追悼施設の推進』は小泉の戦略か?!
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Vol. XI, No. 134 平成十七年十一月三日

  • ブッシュ(日本も)危うし
  • ゲリラ戦争二度目の敗北は致命傷
  • 「米軍再編成」の隠された目標

ブッシュは国内政治で危険水域にある。問題の本質はその背後にある。アメリカはベトナムというゲリラ戦争で敗れた。「今度は勝つ」というのがイラク戦争の目的だった。二度負けると、パックスアメリカナへの致命傷になる。世界で日本ほどアメリカに依存している国は、イスラエルだけだ。「早く核武装しなさい」というニクソンとブッシュの助言を断ったことを後悔する日が来るかもしれない。


『パックスアメリカナの危機』の解説については、 コチラから!

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