片岡鉄哉のアメリカ通信

Vol. XI, No. 92 平成十七年七月三十日

  • 小泉と改憲があぶない
  • 郵政騒動のモデルは60年安保
  • 建前は郵政、本音は護憲

憲法とは国家の人格である。DNAだと思っていいだろう。しかし人間の人格は、DNAの他に体験が刷り込まれる。憲法にも、運用の過程で起きた大事件が、体験として刷り込まれる。

マック憲法の大事な体験の一つは1960年の安保騒動だった。・・・・・


郵政反対の本当の狙いは護憲
憲法に刷り込まれた体験「安保騒動」から「郵政騒動」を解く!
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Vol. XI, No. 91 平成十七年七月二十八日

  • 中国が異常な熱意、六カ国協議に
  • 狙いは日本・北鮮の同時核抜きか

中国政府が、この度の六カ国協議に異常な熱意を見せている。胡錦濤主席までが、訪朝して金正日を説得しようとしたほどだ。日本、北朝鮮、台湾を同時に非核化するというリーチャード・ハース・米外交評議会理事長の提案に誘惑されたものと推察する。


マスコミ、論壇が話題に出さないハース論文。
本当に重要な問題をいち早く伝える『片岡鉄哉のアメリカ通信』はこちらから。

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Vol. XI, No. 90 平成十七年七月二十七日

  • 遂に朝日を動かしたハース論文
  • 投書欄に核武装論が登場
  • 「米の傘から離れよう」[1]

朝日の声欄の投書に核武装論が初めて登場した。何が朝日を動かしたのか。答えは米外交評議会理事長・リチャード・ハースが「フォーリンアフェアズ」誌上で発表した論文だ。彼は、日・韓・台の三国を永遠に核抜きにしようと提案した。

朝日は7月20日に、中曽根康弘の「核武装必要なし」を掲載したが、これに対する反論として、三井田正水(無職、東京都国分寺市59歳)の投書で「私が中曽根氏と異なるのは、日本は将来的に米国の『核の傘』から離れるべきだと考える点だ」といわせた。

朝日が音頭をとれば、他の新聞もタブーを破棄するだろう。


[1] 声、朝日、7・26・05。


朝日が核武装のタブーを?
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Vol. XI, No. 89 平成十七年七月二十六日

  • 小泉は分裂選挙でも勝てる
  • 中国との戦争で岡田は逃げる
  • 8月のビックリ箱・最新の予測

郵政論争のだらしないことに飽き飽きした国民は多いはずだ。「総理の説明が丁寧でない」などという苦情で反対になるのか。暑気を吹っ飛ばすようなクリーンヒットを求める世論に応えて、小泉総理が九死に一生の大勝利を手にするシナリオを書いてみよう。・・・・・


単に国内問題ではすまない重大局面!
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Vol. XI, No. 88 平成十七年七月二十五日

  • 如何に朝鮮戦争が恐ろしかったか
  • 潰走する海兵隊員の顔 [1]

「それは1950年12月初頭の夜明けだった。気温は氷点下40度で、雪まじりの嵐が満州から鴨緑江を渡ってナイフのように切りつけていた。前方で中国人民義勇軍の大部隊が突撃ラッパを吹き鳴らし、潰走する海兵隊を全滅できると思っていた。海兵隊の行く手には別の中国部隊が逃げ道を遮っていたからだ。我々はそれを突破して山道を駆け下り、海岸線で待っている国連軍海軍の救援船舶で逃げるのだった」

米国陸軍の書いた戦史のなかで、朝鮮戦争は常に救いようのない、陰鬱で、絶望的な戦争として提示される。・・・・・


[1]David Douglas Duncan, “Uniform Sacrifice,” the New York Times, July 25, 2005.


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Vol. XI, No. 86 平成十七年七月二十四日

※87号と86号は発行日が前後しています。
87号はカレンダー7月21日をご覧下さい。

  • 自民党は如何にして小澤改革を潰したのか
  • 血涙でつづる平野議員の糾弾
  • 自公腐敗の記録は必読

平野貞夫の「公明党・創価学会の真実」を読むと、小澤一郎ひきいる同士たちと一緒に戦った日々の思い出が走馬灯のように浮かんでは消えていく。・・・・


小沢改革はどうして失敗したのか?小泉改革は小沢改革と何が違うのか?をあらためてレポートしたこの続きはコチラから!

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Vol. XI, No. 87 平成十七年七月二十一日 

※87号と86号は発行日が前後しています。

  • 日本よ、台湾(米中の谷間の三等国)になるのか
  • 外堀が埋められているのに
  • 後ろ向きの国民

アメリカという巨大なタンカーがゆっくり、ゆっくり方向転換をつづけている。ブッシュはカウボーイだと日本人は思っているが、レームダック[1]になるにつれて、「成熟」している。 最高裁にロバーツという中道寄りの判事を指名したばかりだ。

ブッシュは、タイムズと中国が望む方向に軌道修正を始めている。内心では口惜しがっているのだが、なんと言っても中国は軍事的な超大国だ。核を持てば必ずそうなる。核は民主化、平等化(equalizer)の武器だ。米国は通常兵器に関してのみ超大国なのだ。

同時に、後ろ向きの日本は台湾化している。・・・・・


[1] レームダックは、びっこのあひる。任期終了が近づいて権力喪失した大統領


内向きで後ろ向きの日本が直面している真に重大な問題を提示する『アメリカ通信』この続きはコチラから!

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Vol. XI, No. 85 平成十七年七月十七日

  • 小泉総理、三つのAugust surprises
  • これで憲法改正は成就するか
  • 「世界日報」より転載

小泉総理は郵政改革法案が否決された場合には、解散総選挙に訴えるだろう。投票の直前に「ビックリ箱」を開いて、大きな賭けに出る。そして起死回生の勝利を手に入れる。それが何かを考えてみよう。


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Vol. XI, No. 84 平成十七年七月十六日

  • 日中領土紛争も郵政戦争に組み込む
  • 「これは合戦」と小泉総理
  • 米第七艦隊の応援準備は完了か

東シナ海でのガス田をめぐる日中の紛争も、郵政戦争に組み込まれた。経産省は14日、帝国石油に三箇所の試掘権を与えた。中国外務省は「中国の主権と権益への重大な侵害だ」と抗議。海自とCINCPACはdefcon 1か2に入っている と推定する。[1]

こうして見ると、複数のAugust surprisesが仕組まれていることが判る。総理の工程表を見よう。


[1] CINCPAC: Commander-in-chief Pacific, Hawaii. defcon: defense condition, 1~5


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Vol. XI, No. 83 平成十七年七月十五日

  • 郵政反対派、政界再編成を主導か
  • 石原と岡田が協力して小泉倒閣のシナリオ
  • 解散阻止のブラフか、それとも?!

ここ一昼夜で政局逆転の動きが出てきた。自民党の郵政反対派が、参議院で小泉の法案を阻止できなければ、党を割って分裂し、石原慎太郎を総理にかつぐというのだ。これが単なる解散阻止のブラフなのか、本物なのかは定かでない。


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Vol. XI, No. 82 平成十七年七月十一日

  • 売文ナショナリズムに溺れる雑誌集団
  • 合祀・参拝の一点張り
  • 分祀・参拝の総理を捨てるのか

総合雑誌も週刊誌も、ナショナリズム狂想曲で一色だ。文春を例にとると。

  • 「靖国参拝の何が悪いというのだ」[1]
  • 「竹島は絶対に我々の領土だ」
  • 「胡錦濤『靖国非難』は世界の非常識」
  • 「金正日の『核』vs.安倍晋三総理」

この論調は編集者の責任である。執筆者は編集者の奴隷なのだ。文春は感情に訴えている。他誌は推して知るべし。無論、これはこれで構わない。ただし小泉が文春路線を走っているのならばのことだ。・・・・・・


05年8月号。


誰よりも『靖国参拝の重要さ』を知る片岡鉄哉が敢て伝える靖国強硬派の落とし穴。
国家存亡に関わる判断になると忠告する片岡レポートはこちらから。

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Vol. XI, No. 81 平成十七年七月九日

  • イスラエル、ブレアにテロ襲撃を予告か
  • 責任問題に発展

AP通信と米諜機関によると、ブレア首相はイスラエル諜報機関からテロ攻撃を予告する情報を受けながら、信憑性が少ないとして無視していたといわれる。これで彼の個人的な政治責任問題が起きている。・・・・


ロンドン同時爆破テロがアメリカ、ヨーロッパ、そして日本に与える影響は?
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Vol. XI, No. 80 平成十七年七月八日

  • 小泉純一郎、ソクラテス、中西輝政

前号で、八月十五日に小泉総理が「A級戦犯」について対外譲歩をするだろうと予告した。これは私が総理を支持することを意味する。これについて私に不満な読者があるようなので、説明させてもらう。

  • 対中譲歩の先鞭は角栄

歴史認識問題について、日本が中国に対して与えた譲歩には長い歴史がある。ここでは二つだけ指摘する。第一回は、佐藤栄作が繊維問題についてニクソンに対して出した約束手形を破った時に起きた。・・・・・


『理論(哲学)』『実践(政治)』をわかりやすく解説した国民必読のレポート
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Vol. XI, No. 79 平成十七年七月六日

  • 日本は勝った、小泉は勝った
  • ブッシュは靖国に行く、天皇陛下と?胡錦濤と?
  • 推理の理論

ブッシュ大統領は八月十五日に靖国神社に参拝する。残る問題は、ブッシュの他に誰が同伴するかだ。胡錦濤も参加する可能性がある。日本と小泉総理は勝ったのである。ここでは私の推理の理論を説明する。・・・・・


片岡鉄哉の『推理の理論』こちらから!

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Vol. XI, No. 78 平成十七年七月三日

  • ハースの米中コンドミニアム構想
  • これがブッシュの介入だ

かねてから私は次のことを予告してきた。

1)小泉総理の郵政改革は、日本再構築の一環であること。抵抗勢力も、この点を意識して抵抗していること。

2)総理の日本再構築の山場が8月15日にくるであろうこと。

3)それに備えてブッシュ大統領が、日本政治に介入するであろうこと。

4)そしてこの介入は核武装に関するものであろうということ。上記の予告は、世界日報(六月二十日)とアメリカ通信74号で公開してある。

私の予告は正しかったようだ。・・・・・


77号で紹介したフォーリンアフェアズ誌、リチャード・ハースの論文。
実はこれこそが・・・!
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Vol. XI, No. 77 平成十七年七月二日
【超重要レポート】

  • 日本永久占領構想
  • 米中の北朝鮮非核化が入り口
  • フォーリンアフェアズ誌が討議

日本を永久に米中の軍事管理のもとに置くという構想が、最新のフォーリンアフェアズ誌において提案されている。著者はリチャード・ハース、米国外交評議会の理事長、つまりこの雑誌を発行する主体である。彼は最近までブッシュ政権の国務省で政策企画部長だった。

本論文は、表向きは北朝鮮とイランの持つ核兵器を、如何にして処理するかと言う問題に対する提案である。ハースは、第二次大戦における日独征服から説き始めて、ソ連の封じ込め・崩壊、イラク占領などの実例を比較する。

日独征服が政権転換(regime change)の実例であり、ソ連の封じ込めが政権の段階的変革(regime evolution)の前例だとする。そして、米国はイラク攻撃型の先制攻撃を北朝鮮とイランに適用することは不可能だとして、段階的変革つまり封じ込めを推薦する。

北朝鮮を封じ込めて、段階的に核抜きにする手段として、米中のcondominiumを提示する。コンドミニアムとは二大国による共同制覇という意味である。この概念は私が使っているもので、著者自身が使った表現ではない。

北朝鮮を、封じ込めという手段で核抜きにするには、どうしても米中の緊密な協力が不可欠であり、日本、韓国、台湾も同時に核抜きにすることが不可欠だというのだ。

本文

「このような外交的仕事をするについて中国の役割は不可欠だ。北京の北朝鮮に対する影響力は限定されてはいるが、他の如何なる国家の影響力より多大である。中国は北朝鮮へのエネルギーの殆どを提供し、主な貿易パートナーである。北京はある程度の圧力を加える用意があるが、断固と押し付けることを潔しとしない。これは恐らく金正日政権が崩壊し始めると、戦争となり、難民が中国に流入するからであろう。結果として、中国は北朝鮮問題を解決するよりは蓋をしておくことに興味を見せてきた。

「平壌政権が核兵器計画を放棄するように、ワシントンは北京が持つ影響力の全部を使うように説得するべきである。その目的を遂行するために、中国指導者は、北朝鮮問題は、中国が合衆国の本当の戦略的パートナーとなるか否かの試金石であることを理解すべきだ。更に、合衆国政府が持つ北東アジアにおける長期的思考に関して、中国の指導者たちに保証を与えるのも助けになるだろう。この長期的思考とは、われわれが、この地域において如何なる新規の核保有国家が出現することを望んでいないことだ。たとえ、それが日本、統一された朝鮮、台湾であろうとも」

解説

ハースが提案する米中コンドミニアムは、平壌核抜きのためには、中国の協力が不可欠であり、それを手に入れるために中国に米中パートナーシップという地位を与えようというものだ。

これで中国はアメリカという保安官の代理になる。アジア全体は中国の管理に委譲される。日本はアメリカの戦略的パートナーとしては全く役に立たない。更に、最近の十五年で日本は韓国、北朝鮮、台湾と同列の三等国家に転落している。だから日本を永遠に非武装化して、米中の共同管理の下に置くべきだというのだ。

私は、米中デタントの危険について、何度も何度も警鐘を鳴らしてきた。朝日新聞や革新がこの危険に無知なのは仕方がないとしよう。私に理解できないのは、日本の保守派が、敗戦を恨むあまりに、今にいたっても反米、怨米の拒絶症に囚われていることだ。

ハースは、「日本人は永遠にアメリカを恨むのだから核武装を許してはならない」というのだ。・・・・・・


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Vol. XI, No. 76 平成十七年七月二日

  • 「オネスト・ブローカー」となったブッシュ
  • イラク内戦の調停をするアメリカ
  • 軍事的失敗から政治決着へ

6月28日、ノースカロライナ州フォート・ブラッグにおけるブッシュの戦争演説は、いささか悲壮なものだった。「我々はイラクで彼らと戦う、我々は世界中で彼らと戦う、我々は勝つまで戦う」というのがメッセージだ。

彼の聴衆は陸軍特殊部隊の兵士だったが、恒例の足踏み、口笛、拍手、合の手などはホワイトハウスの指示で「ご法度」とされた。兵隊たちはお通夜のように静粛だった。この悲壮さは演出された芝居だったようだ。・・・・・


この悲壮さの演出って何のため?
イラク内戦収束に向けた戦略と中東、アジア情勢から浮かび上がるアメリカの実像をレポートしたこの続きはこちらから!

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